交通事故(脊髄損傷)と障害年金

交通事故などにより、脊髄に大きく損傷を受け、日常生活や労働に支障が生じた場合も障害年金の対象です。
ここでは、脊髄損傷により障害年金を請求するためのポイントを解説いたします。

 脊髄の障害年金認定基準では

脊髄の損傷による障害では、荷重機能障害と運動機能障害があります。

荷重機能障害

荷重機能障害は、日常生活や労働に支障を及ぼす影響が大きいために障害認定の上では重視されています。

日常生活で支障を及ぼす動作とは、次のようなものです。

  1. ズボンの着脱(どのような姿勢でもよい)
  2. 靴下を履く(どのような姿勢でもよい)
  3. 座る(正座、横すわり、あぐら、脚なげ出し)
  4. 深くおじぎ(最敬礼)をする
  5. 立ち上がる

これらの動作が、一人でできるが非常に不自由な場合又はこれに近い状態の場合は2級と認定されています。

運動機能障害

運動機能障害では、基本的には、前屈・後屈運動のみで測定されますが、脊柱全体の運動機能をみる必要がある場合は回旋・側屈を測定し認定されます。

脊柱又は背部・軟部組織の明らかな器質的変化のため、他動可動域が参考可動域の2分の1以下に制限されたものを3級に、4分の3以下に制限されている程度のものや頭蓋・上位頸椎間の著しい異常可動域が生じたものは原則として障害手当金になっています。

使用する診断書は肢体の障害用

障害年金を請求する上での診断書は「肢体の障害用」になります。

診断書で必要になる項目としては、

  • ⑫脊柱の障害に他動可動域と随伴する脊髄・根症状などの臨床症状
  • ⑱日常生活における動作の障害の程度
  • ⑲補助用具使用状況
  • ⑳その他の精神・身体の障害の状態
  • ㉑現症時の日常生活活動能力及び労働能力
  • ㉒予後

などが挙げられます。

このうち、⑱日常生活における動作の障害の程度、特に、k(ズボンの着脱)、l(靴下を履く)、n(座る)、o(深くおじぎをする)、r(立ち上がる)などの評価が実態と合っているかは確認しておきたいものです。

1302280113022802

初診日・添付書類

交通事故が原因で脊髄に障害が生じ、障害年金の対象となったことから、初診日は交通事故により救急搬送された日が初診日となります。

この場合、障害年金を請求する際の書類としては通常の添付書類(受診状況等証明書・診断書・病歴・就労状況等申立書)に加えて以下のような書類を求められます。

  • 交通事故証明書
  • 第三者行為事故状況届
  • 自賠責保険等の保険金支払通知書など損害賠償金の受領が確認できる書類
  • 賠償金の内訳の基礎となる領収書(治療費・雑損費など)

損害賠償の有無が必要になるのは、損害賠償を受けられる事故により障害が生じた場合、障害年金は最大で3年間(事故日から)の支給停止が行われるためです。

病歴・就労状況等申立書も重要です

病歴・就労状況等申立書には、交通事故で救急搬送された時から現在までの経過を整理して、年月順で記入していきます。

通院期間や入院期間、医師から指示された事項、受診していなかった期間には、なぜ受診をしなかったのかなどを具体的に記入していきましょう。

診断書は現在の病状を表すもので、病歴・就労状況等申立書はこれまでの病状の経過を表すものと言えます。

この病歴・就労状況等申立書には、日常生活でどんなことで困っているのかを記入する項目もあります。請求書類の中で請求者が審査側に主張できる箇所でもあります。

小さいことでもいいですので、できる限りの事を審査側に伝えておきたいものです。

病歴・就労状況等申立書の記入方法はこちら

ご不安な方は障害年金の専門家へ相談しましょう

実際に障害年金を請求する際には、障害年金に関する知識を抑えた上で、年金事務所へ足を運び煩雑な処理を正しい手順で進めていく必要があります。障害年金は複雑で一般の方には難しい点も多々あります。おそらく、一生に一度しかない手続きを、何度も年金事務所や病院に足を運び、慣れない書類や診断書の内容に間違いがないかなどを確認していくのは大変だと思います。最初の請求に失敗すると審査請求等で決定が覆される可能性はわずかです。

不安や分からないことがある場合は、障害年金を扱っている専門家(社会保険労務士)に相談しましょう。

かなみ事務所(川西市)は、兵庫・大阪での障害年金の請求をサポートいたします

当事務所の障害年金請求サポートは、ご依頼者様がすみやかに障害年金の受給ができるよう障害年金の専門家が全力でサポートいたします。対象地域は大阪・兵庫(詳細はこのページ下の対応地域をご覧ください)で、無料相談や出張相談を承っております。お気軽にご利用ください。

» 障害年金請求サポート(川西、池田、豊中、伊丹など北摂全域)

このページTOPへ

前後記事&カテゴリ記事一覧

このページTOPへ