病歴は不明で年金記録は不正確 統合失調症で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県尼崎市

相談者の状況

平成10年2月頃から被害妄想を感じるようになり、幻聴で眠れず支離滅裂な言動をするようになりました。医療保護入院によって、約1年の間、精神療法と薬物療法を受けていました。退院後は定期的に通院していましたが、自己判断で通院を中断します。

その後も幻覚や幻聴は続き、症状が悪化したため、緊急搬送され、入院の措置をとられました。その後も支離滅裂な行動や幻聴・幻覚が続き、入退院を繰り返していました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害年金の申請(請求)時、専門職の後見人が選任されていました。申請(請求)人は入院中で、発病以降の病歴を記憶しておらず、後見人も把握していませんでした。そのため、後見人の手続きをした際の診断書を入手し、そこに記載されていた病院から初診の医療機関を探していき、初診日を特定していきました。

初診日は生活保護を受給していた期間に該当していましたが、年金記録が不正確に登録されており、納付要件を満たさないことがわかりました。このため、記録の修正を行う必要がありました。

不明瞭な病歴を探していくことから始まり、年金記録の訂正を行うなど、非常に苦労した案件でした。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額770,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 統合失調症で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

このページTOPへ