30代女性 単身生活で社交不安障害・うつ病 障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県西宮市

相談者の状況

デザイン制作のアルバイトをしていましたが、チームで制作を進めていく中で、報告や相談がうまくできず、作業速度も周囲に合わせられませんでした。チーム内で孤立し、人間関係もうまくいかず、気分の落ち込みを自覚するようになりました。

知人から心療内科の受診を勧められますが、今度は「なぜ好きにさせてくれないんだ」という被害妄想に転換するようになりました。その後も精神不安定さが続く中、「自分の存在が他人に迷惑をかけている」と感じる一方で、周囲から心配されると「なぜ存在を消させてくれないのか」と被害妄想に変わり、精神のバランスを崩していきました。

同時期に気分が高揚し、イベントを企画したり、SNSグループで交流を始めました。これらの活動が日常生活に支障をきたし、会社は遅刻や無断欠勤が多くなりました。再び気分が落ち込み、再度心療内科を受診し抗うつ薬での治療を開始しました。その後も不眠や倦怠感が続き、週2日のアルバイトさえ休むことが多くなっていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害年金の申請(請求)時は、単身で生活していました。精神の障害で独居ができている場合は、日常生活が可能と見なされる恐れがあったため、独居になった理由や交際相手から援助を受けていること、日常生活状況などを詳細に申立てました。

障害認定基準では、「神経症にあっては、その症状が長期間持続し、一見重症なものであっても、原則として、認定の対象とならない。」とされています。申請(請求)人の傷病名は「社交不安障害」と「うつ病」が併記されていたため、うつ病による日常生活の支障の状況を申し立てました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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