20代女性 自閉症スペクトラム障害で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府豊能郡豊能町

相談者の状況

幼少期には祖父母から「落ち着きがない」と言われることがありましたが、基本的にはおとなしい性格でした。同年代の子どもよりも大人と過ごすことを好み、一人遊びを楽しむことが多くありました。公園でも、子どもよりも大人に話しかけることが多い子どもでした。
小学校では普通学級で過ごしましたが、人見知りが強くなり、自分の気持ちや意見をうまく表現できませんでした。下校前に「トイレに行きたい」と友だちに言えず、帰宅途中で失敗したことが何度かありました。また、クラブ活動では希望を伝えられず、不本意なクラブに参加したことで泣いてしまったこともあります。なぜ泣いているのかを説明できず、先生を困らせることもありました。

学習面では特に日記や読書感想文のような自己表現が求められる課題が苦手で、母親がいつも助けていました。同級生とのトラブルでも自分の意見を伝えられず、友だちに代弁してもらうことがしばしばありました。
中学校でも、目立たないおとなしい生徒で、数人の友人とだけ親しくしていました。先生との交換日記をする際も、気持ちを文字にすることができず、絵を描いて提出していました。高校受験の際には「面接で自分のことを話せない」と担任に言われ、推薦入試を諦めざるを得ませんでした。
高校では中学時代の友人と同じクラスになり、いつも一緒に過ごしましたが、その関係が「特別視」され、周囲から誤解を受けました。友人が距離を置きたいと言っても、それを理解できず執着してしまい、SNSでの中傷に発展しました。その結果、精神的に不安定になり、うつ状態のような症状が現れました。

心療内科を受診してカウンセリングを受けましたが、質問に答えることができず、数回で中断しました。カウンセリング中に「発達障害では」との指摘を受け、検査を受けた結果、自閉症スペクトラム障害との診断を受けました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 広範性発達障害(ADHD・ASD)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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