兵庫県宝塚市 肢体と言語障害での障害年金の申請(請求)から知的障害に変更 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県宝塚市

相談者の状況

脳性麻痺で出生しました。言葉を話し始めたのは2歳ごろで、こだわりの強い性格でした。小学校は普通学級に在籍しましたが、入学当初から学習面で遅れが目立ち、特に割り算や分数の理解が困難でした。 中学校でも学習についていくことができずにいました。高校は、肢体障害に対応した特別支援学校へ進学しましたが、ここでも学習面で大きな困難を抱え、赤点ばかりでした。

特別支援学校を卒業後は職業訓練学校に通い、その後、パチンコ店の清掃業務に従事しました。約15年働いていましたがパチンコ店が閉店することになり退職となりました。 就職先を探しても見つからず、自宅で過ごすようになりました。

障害者就業・生活支援センターの利用もしましたが、就労には繋がらず、生活と就業の場を提供している施設に入所していました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

脳性麻痺の肢体障害と言語障害で障害年金の申請(請求)をされましたが、障害の程度に該当しないとして不支給になっていました。診断書等の書類や申請(請求)人の状態を確認しましたが、日本年金機構の判断は妥当(不支給)だと思いました。

申請(請求)人と支援者に説明をしましたが、理解力が少し低いように感じました。小中学校の頃の学習の状況を聞いたところ、「成績は非常に悪かった」「今でも割り算や分数はできない」とのことでした。

療育手帳の取得を検討し、市役所で相談の後に、知的障害者更生相談所で改訂版鈴木ビネー知能検査を受けました。検査結果は知能指数53となっており、この結果をもとに障害年金の受給に繋げることができました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 知的障害(精神遅滞)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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