兵庫県川西市 社長の怒号と深夜の電話に追いつめられる 障害厚生年金3級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市

相談者の状況

社長は非常に厳しく、常に怒鳴っているような人でした。職場の雰囲気は常に張り詰めており、社員は社長の顔色を伺いながら仕事をしている状態でした。「成果を上げていない奴は乞食と一緒だ」と言われることもあり、そう言われないように必死に働いていました。定時に退社しようとすると「売り上げが下がっているのに定時で帰るのか」「なぜそんなに早く帰るのか」と叱責され、定時退社する際には何か用事があると口実を作って帰らざるを得ませんでした。

会社設立時からの社員だったため特に厳しく扱われ、帰宅後にも社長から電話がかかり、仕事や社員指導の相談に長時間付き合わされていました。電話は毎日のようにあり、3時間以上続くことも多く、深夜3時まで終わらない日もありました。

咽頭部や上腹部に不快感を覚え、食欲も低下しました。市販薬を服用しても症状は改善せず、内科クリニックを受診したところ急性胃炎と診断されました。
処方薬を服用しても改善はなく、別の病院で検査を受けても異常がなく、医師からは「精神的なものが原因ではないか」と指摘され、メンタルクリニックを紹介されました。

メンタルクリニックを受診したところ、職場での強いストレスが原因の抑うつ状態と診断され、薬物療法と精神療法を受けることになりました。

次第に、朝起きても体が動かず、出社の準備をしても玄関のドアを開けられないほどの状態になりました。倦怠感や咽頭部の違和感が再び現れ、遅刻や欠勤が増加したために会社を休職して療養に専念しましたが、不眠は続き、睡眠薬を増やしても眠れない日も多く、食欲がなく家事もほとんどできませんでした。

約3ヶ月後に復職しましたが、職場環境は変わらず再び体調を崩し、再休職となりました。
休職中も社長から電話があり、「お前は弱い」「給料泥棒だ」と責められ続け、精神的に追い詰められました。

精神状態はが完全に回復しないまま、休職期間の満了したために復職しましたが、帰宅後は家事ができず、食事は宅配やコンビニ弁当で済ませる日々でした。食欲は乏しく朝食や昼食は抜くことが多く、掃除もできず、ゴミの分別もままならず、会社に持って行って捨てることもありました。

体調はさらに悪化し、仕事を続けることが困難になりました。これまでは無理をして出勤していましたが、ついにそれも不可能となり、退職することになりました。退職を申し出ることさえ恐ろしく、社長に何を言われるか分からなかったため、退職代行を利用して会社を辞めていました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金3級

その他

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投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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