兵庫県宝塚市 医師への伝え方を工夫しADHDで障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所
| 兵庫県宝塚市
相談者の状況
幼少期から集団行動が苦手で、幼稚園では同年代の子と遊ばず先生に付きまとうなど、周囲との関わり方に偏りがありました。小学校以降も、相手の言葉を文字通りに捉えすぎてコミュニケーションに齟齬が生じたり、気に入らないとすぐに泣いてしまったりと、友人ができても関係が長続きしない孤独な時期を過ごしてきました。
学習面や生活面でもADHD特有の症状に悩まされてきました。夏休みの宿題や提出物は常に期限ギリギリまで手がつかず、整理整頓が極めて困難で、机やロッカーは常に整理できない状態でした。また、時間の管理や優先順位をつけることができず、集合時間に遅れては叱責される経験を積み重ね、次第に「自分はダメな人間だ」と自信を失っていきました。
大学進学後も、課題の聞き漏らしによる単位取得の失敗や、アルバイトでの度重なる遅刻、マルチタスクへのパニックなど、社会生活への適応に限界を感じ、初めて医療機関を受診。注意欠陥多動性障害(ADHD)との診断を受けました。
就職活動では適性検査や面接を突破できず、大学卒業間際にようやく障害者手帳を取得。現在は障害者雇用として病院で看護助手をしていますが、週3~4日の短時間勤務が限界でした。職場でも他者との意思疎通は困難で、上司の指示による単純作業を黙々とこなす日々であり、日常生活においても金銭管理や対人関係、家事全般において周囲の多大なサポートを必要としています。
受任から障害年金の請求までに行ったこと
当初の医療機関で「診断書の作成は可能だが、受給水準には該当しない」と告げられるなど、請求までに大きな壁がありました。
- 初診日の特定と納付要件の確認
初診時の年齢が19歳11ヶ月であったため、20歳前障害として「保険料納付要件」を問われない形での請求が可能であることを確認しました。初診の医療機関にて「受診状況等証明書」を取得しました。 - 医師とのコミュニケーションの再構築
一度は診断書の内容が3級相当に留まり、請求を断念せざるを得ない状況になりました。ご本人が診察時に「日常生活の困りごと」を十分に伝えきれていなかったことが原因でした。そこで、障害相談支援事業所の職員と連携し、転院をサポート。受診の際には支援者に同行してもらい、客観的な生活実態を粘り強く医師に伝え続けました。 - 実態に即した診断書と申立書の作成
約半年間の通院を経て、医師から「日常生活能力の判定平均3.2」「日常生活能力の程度(4)」という、2級の目安を満たす診断書をいただくことができました。併せて、申立書では「障害者雇用で働いているものの、極めて限定的な作業に限定されていること」「周囲の配慮なしには就労が維持できないこと」を詳細に記載し、書類の一貫性を高めました。
結果
障害基礎年金2級
(注意欠陥多動性障害・ADHD)
諦める前に専門家に相談を
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