大阪府豊中市 うつ病の初診日はけいれん発作で救急搬送された日 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府豊中市

申請(請求)人の病歴

けいれん発作でA病院に救急搬送

職場で1週間の研修があり、研修の3日目(2005年2月13日)にけいれん発作 意識を喪失してA病院に救急搬送されました。病院に到着した時には意識が戻っており、頭部MRIで陳旧性の脳梗塞と肝機能障害があることが分かり、1ヶ月間入院しました。

肝機能障害による通院を開始

アルコール性肝炎の継続治療のためにB病院を受診したところ、医師からアルコール依存症だと言われました。2度目の受診前に飲酒をしてしまい、医師から激怒され、診察も薬の処方も断られて通院することができなくなりました。

アルコールによる脳萎縮が進行する

仕事中に外出して飲酒後に帰社したり、前日にしていた仕事を翌日には忘れていたり、パソコンの電源をつけずにボーっとしているなど、問題行動が続きました。日常生活でもコンロの火を消し忘れて外出し、危うく火事になりそうになったこともありました。家族から病院に行くように促しましたが、受診することを頑なに拒否していました。

C神経内科クリニックを受診

職場内での様子は変わらず、会社内でも問題社員となっていました。会社内の診療所から脳梗塞の検査・治療をするように指示され、C神経内科クリニックを受診しました。C神経内科クリニックでは、脳梗塞の再発予防のために降圧剤を処方されることになりました。

ピック病の検査を受ける

C神経内科クリニックからD医学部附属病院でピック病の検査を受けるように指示されました。※ ピック病は前頭側頭型認知症と呼ばれる認知症の一種とされています。検査結果では、ピック病ではなく、アルコール多飲による脳萎縮の可能性があり、アルコール性うつ病だと言われました。

E心療内科への通院が始まる

C神経内科の医師との相性が悪く、2010年7月頃には通院を中断していました。

会社での状況は以前と変わらず、有給休暇を利用して休むことが多くなり、日常生活では自室に閉じこもることが多くなり、自発的に入浴することもなっていました。会社からの受診命令によりE心療内科を受診したところ、うつ病と診断されました。

けいれん発作からアルコール性うつ病までの受診歴

年月日 医療機関 診断名
2005年2月13日 A病院 研修中にけいれん発作 意識を喪失して救急搬送される。採血にて肝機能障害を指摘
2005年3月〜2005年4月 B病院 アルコール性肝炎の治療 アルコール依存症
2005年4月〜2007年5月 受診なし
2007年5月〜2010年7月 C神経内科 脳梗塞の再発予防のために通院開始
2008年9月 D医学部附属病院 アルコール多飲による脳萎縮 アルコール性うつ病
2012年7月〜現在 E心療内科 うつ病

受任から申請(請求)までに行ったこと

A病院で受診状況等証明書を取得したところ、傷病名は「けいれん発作」となっていました。障害年金の申請(請求)傷病は「うつ病」であり、初診日としては認められない可能性があると考えました。そのため、C病院でも受診状況等証明書を取得(傷病名は高血圧)、D医学部附属病院では「アルコール性うつ病」と記載されていました。

D医学部附属病院を初診日として申請(請求)するか検討しましたが、傷病の経過から「けいれん発作」の原因はアルコールを数日間断酒したために生じたものと判断し、A病院を初診日として障害年金を申請(請求)しました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

お客様の声

当事務所にご依頼いただくまでにどのような ことで悩んでおられましたか?

確実に障害年金を受給する為に本人の申立書の内容が難しく、書類を揃えることも困難であり書き方も医師にどのように診断書を依頼したらよいか分からなかった。

なぜ当事務所にご相談をいただけたのでしょうか?

専門家であり事務所を構えていたこと。長年の郵便局で働いてたことが親近感をもちとても優しく話しやすかったから

実際にご依頼されていかがでしたか?

何でも気軽に聞けて質問に対して答えと理由をわかりやすく説明してくれた。不安になった時、すぐに電話で相談ができる安心感もありました。必要な書類すべて入手して頂き自ら足を運ぶ必要がなかったことがとても助かりました。

このページTOPへ