兵庫県宝塚市 休職中に障害年金を請求 広汎性発達障害で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県宝塚市

相談者の状況

幼稚園入園時は不安が強く、登園の際に泣きじゃくることが多く、慣れるまでに時間がかかっていました。園では一人で遊んだり、特定の友だちとだけ遊んでいました。

小学校低学年の頃は落ち着きがなく、授業中に注意を受けることが多くありましたが、3年生頃から口数が減り、友だち関係も限定的になっていきました。忘れ物が多く、先生に叱られるたびに強い不安を感じ、持ち物を何度も確認するようになりました。

中学校の部活動では、同級生や後輩との関わり方が分からず、うまく人間関係を築けませんでした。いじめの対象となり、食欲不振や不眠が続くようになりました。

高校では「無口で真面目」と見られており、2年生頃から授業内容についていけなくなりました。考えて答えを導く教科は苦手で、暗記で対応していましたが、学習や部活動にも自信を失い、気分が落ち込むようになりました。

大学では一人暮らしとなり、不安や不眠、食欲低下が続きました。アルバイトでは口頭指示を理解できずに初日に解雇され、研究室や就職活動でも人間関係やコミュニケーションに苦労していました。

大学卒業後に就職しましたが、臨機応変な対応が求められる業務に苦戦しました。2年目には厳しい上司の下で「やる気がない」「迷惑だ」と叱責を受け、常に監視されているような恐怖を感じていました。採用から3年後に異動になりましたが、口頭指示の理解が難しく、パニック状態になることが増えました。自ら考える業務を任された際には手順が組み立てられず、焦りから体調が悪化し、認知機能の低下や思考停止のような状態になりました。

精神科を受診し、抑うつ状態と診断され、心理検査で発達障害の可能性を指摘され、その後、自閉症スペクトラム障害と診断されました。
職場に配慮が必要なことを伝え、マニュアルに沿って行える業務の部署に異動し、理解のある上司の支援を受けていましたが、上司が異動したことで再び対人折衝が求められるようになり、叱責を受けて精神的に追い詰められ、休職することになり、障害年金の請求時においても復職の見通しは立っていない状態でした。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

その他

>>> 広範性発達障害(ADHD・ASD)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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