大阪府豊中市 精神状態は不安定だが無理をして働く 双極性障害で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所
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相談者の状況
深夜に両親を緊急で病院に連れて行き、入院手続きなどで遅刻をした際、上司から「何をやっているんだ!」と大声で怒鳴られました。初めての遅刻で、やむを得ない事情があったにもかかわらず叱責されたことに強い衝撃を受け、それ以来、上司の顔を見るたびに心臓が激しく鼓動するようになり、職場で強い緊張を感じるようになりました。
仕事もうまく回らなくなり、他部署との書類のやり取りでも責任の押し付け合いが続き、人間関係がぎくしゃくしていきました。夜になると「自分が悪いのか」「相手が悪いのか」と考え込んでしまい、眠れない日が続くようになりました。
精神的に疲弊し、些細なことで怒りっぽくなり、以前とは正反対の性格になっていることに強い自己嫌悪と抑うつ状態に陥り、Aクリニックを受診しました。抗精神病薬や精神安定剤、睡眠剤の処方を受け、本来なら休職して療養すべき状況でしたが、無理をして働き続けていました。
会社を退職後は一時的に症状は軽くなりましたが、両親の介護や通院の付き添いで心身の負担が増しました。両親の些細な言動に激しく怒ってしまうなど情緒不安定な状態も続きました。
月5日程度のアルバイトを始めたものの、抑うつ気分や倦怠感、頭痛、動悸などの症状は続き、思考力や判断力が低下していました。アルバイトも体調的に困難で辞めたいと思いながらも言い出せず、無理をして続けているような状態でした。
受任から申請(請求)までに行ったこと
初診から障害認定日まで同じ心療内科に通院されていました。
障害認定日の頃はフルタイムで就労されており、障害年金の請求時もアルバイト(月5日 1日3時間程度)をしていましたが、体調が悪い中で就労されていたことから、障害認定日は障害厚生年金3級、請求日は障害厚生年金2級に該当する可能性を考え、遡及請求を行うことにしました。
障害年金の請求時は、障害認定日と請求時の就労状況を詳細に申立てました。
結果
年金種類と等級;障害厚生年金2級(3年遡及)
※ 障害認定日から2級として決定されていました。障害認定日から請求日まで就労されていたので、この結果には驚きました。
その他
>>> 双極性障害(躁うつ病)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説
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