障害年金は就労意欲の妨げになる?うつ病で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県伊丹市A様

相談者の状況

生まれたばかりの長女が白血病にかかっていることが分かりました。骨髄移植の検討中に神経線維腫症Ⅰ型にもかかっていることが判明しました。
骨髄移植を試みましたが、拒絶反応が激しく、子どもの苦しんでいる姿に心を痛め、将来の不安がつきまといます。夜勤明けから病院に通ったり、病院から職場に行くよう生活が続きました。
その後、後天性言語障害と診断され、市の療育センターや民間の療育施設への付き添いも始まり、仕事と病院、療育施設などへの通所などで、心身ともに疲労が蓄積していきました。

疲労感が深刻化し、不眠症が始まりました。睡眠導入剤を処方されましたが、効果はありません。

さらに、職場再編が行われ、不安感が増し、抑うつ気分も強まっていきました。

医師の勧めで3か月の休職が始まりましたが、その後も回復せず、就労は難しいと言われ、退職することになりました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

退職前から傷病手当金を受け取っており、その支給期間が終了する前にお問い合わせを受けました。

傷病手当金が終了した際、すぐに再就労できれば問題はありませんが、就労が難しい場合は障害年金の制度を活用する必要がありました。

しかし、医師は「障害年金の受給によって就労に対して後ろ向きになる」と懸念していました。さらに、社労士が支援していることに拒否反応を示したため、後方からのサポートを行う必要がありました。

診断書にはいくつかの不備があり、修正や追記が求めましたが、これを受け入れてもらえず、病歴・就労状況等申立書以外に書類を提出しなければなりませんでした。

過去に社労士が関わった案件でトラブルになったのか分かりませんが、医師との関係に苦心した案件でした。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,930,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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