うつ病の初診日は片頭痛・耳鳴り うつ病で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市I様

相談者の状況

少しの間違いでも大きな事故になってしまうような仕事をしていました。職場内の人間関係も悪く、ストレスを強く感じた時や疲労が蓄積した時には耳鳴りがするようになっていました。

2013年2月、耳鳴りと同時に鈍い頭痛が続いていました。脳血管疾患を疑って脳神経外科を受診しています。脳神経外科で頭部CT検査や聴覚検査を受けましたが異常はなく、精神疾患の可能性を疑われて心療内科の受診を勧められました。その後、心療内科でうつ病と診断され、精神療法と薬物療法が開始されています。

仕事は3か月間休職した後に復職されています。復職後は業務量を削減されるなどの配慮を受けていましたが、体調は完全には戻っておらず、半年後には退職されています。

その後も障害年金の申請(請求)時までの5年間は、抑うつ気分や倦怠感などが遷延する中で、家族(生活)のために仕事をされていますが、どこの会社も長く続けることができず、短期間での入退職を繰り返していました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

脳神経外科で取得した受診状況等証明書の傷病名は「片頭痛、耳鳴り」となっていました。治療の経過には「頭部CT施行するも明らかな異常なし、頭痛薬を処方して経過観察となった」と記載されていました。

申請(請求)傷病は「うつ病」であったため、初診の傷病名の「片頭痛、耳鳴り」は初診日として認められない可能性を考え、病歴・就労状況等申立書に発病から初診までの経過を詳細に記載しました。

障害認定日は体調の悪化から転職を繰り返していた時期で、申請(請求)時は無職の状態でした。障害認定日の診断書を取得することができたため、就労状況について申し立てましたが、障害認定日に受給権は認められませんでした。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,700,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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