中等症反復性うつ病性障害の初診日は逆流性食道炎 障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所
| 大阪府箕面市
相談者の状況
職場内で怒鳴ったり、怒りのあまりにFAX機を蹴飛ばしたりするようなエリアマネージャーが配属されました。それらは申請(請求)人に対してのものではなかったのですが、目にすることで吐き気を感じるようになっていました。仕事に行こうと思うと、何度もえずいたり嘔吐するようになります。
病院を受診すると逆流性食道炎と診断され、薬を処方されましたが、症状は変わりません。嘔吐やえずきは会社への出勤前と帰宅時に多く、休日には少しましになっていたため、逆流性食道炎ではなく、精神的な疾患ではないかと疑うようになりました。
心療内科を受診したところ、 精神的ストレスが身体症状に出ていると言われ、薬物療法を開始することになりました。
会社は退職することになり、精神的なストレスは軽減しましたが、悪心や嘔吐などの身体症状は改善することはありません。
その後就職に至るも、嘔吐症状や気分の落ち込みを繰り返すようになりました。
受任から申請(請求)までに行ったこと
障害年金の初診日は「障害の原因となった傷病につき、初めて医師又は歯科医師の診療を受けた日」とされています。「逆流性食道炎」と請求傷病である「中等症反復性うつ病性障害」は傷病名だけで見ると因果関係はないと思われるが、初診日の定義から考えると、逆流性食道炎で受診した日が初診日になると考えました。
逆流性食道炎で受診したのは約10年前で、カルテは既に廃棄されていたため、転院先の病院(心療内科)で受診状況等証明書を取得しました。受診状況等証明書の発病から初診までの経過に「2007年4月、のどの違和感、えずきが続き、○○○病院内科を受診し、逆流性食道炎と診断され…」との記載から「2007年4月」が初診時期として特定することができました。
逆流性食道炎と診断されてから心療内科を受診するまでの状況を病歴・就労状況等申立書に詳細に記載し、逆流性食道炎が障害年金の初診日であると申し立てました。
結果
年金種類と等級;障害厚生年金2級
年金額:年額1,120,000円
その他
>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説
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