20代男性 自己臭妄想障害で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県伊丹市

相談者の状況

弊所の初回無料相談を利用されました。

中学生の頃から体臭をすごく気にするようになり、自分の匂いが薬品の匂いであるように感じたり、人が咳をしたり、鼻に手をあてる仕草が、自分の匂いを気にしているのだと思うようになっていた。
対人関係に非常にストレスを感じ、相手の何気ない仕草が気になり、高校は中途退学し、その後は自宅で引きこもるようになりました。食事療法やサプリメントを試すが改善せず、対人緊張や対人恐怖、不眠、全身倦怠感が持続していました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

病歴をヒアリングした際に気になったのは、現在の症状は神経症の範疇とされているのではないかということだった。障害認定基準には「神経症の場合、その症状が長期間持続し、一見重症なものであっても、原則として認定の対象とならない。」とされているからだ。ただし、障害認定基準には例外があり「臨床症状から判断して精神病の病態を示しているものについては、統合失調症又は気分(感情)障害に準じて取り扱う。」とされている。

請求人の病態がこの例外に当てはまる場合は、診断書の備考欄に記載してもらうようにお願いした。

診断書には傷病名として「自己臭妄想障害」とされていた。国際疾病分類(ICD-10)で確認したところ、「自己臭妄想障害」のコードはF22となっており、神経症の分類に入っていないことが分かった。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 統合失調症で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

このページTOPへ