PTSDと離人症の背景に広汎性発達障害 障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市S様

相談者の状況

障害福祉相談支援事業所から紹介で弊所に相談に来られました。

子どもの頃から両親の仲が悪く、母親から虐待されていました。大学時代には交際相手と死別するなどあり、希死念慮や離人症のため、いくつかの医療機関を受診していました。心理的発達障害及び情緒障害と診断され、カウンセリングに通った時期もあったようです。家庭環境が不安定な状態が続き、これからどのように生きればよいのか分からないため、障害者相談センターに相談したところ、適切な医療機関へとつながりました。

障害年金の申請(請求)時は、一人暮らしであるものの、易疲労感や全身倦怠感が著名なため、家事はほとんどできずに交際相手が訪宅時に家事全般をしていました。

幼少期の母親からの虐待や交際相手との死別など、過去の心的外傷体験についてEMDR療法などを受けていましたが、フラッシュバックのために過去なのか現在なのかわからなくなり、気付いたら地面に倒れているなど、日常生活に支障をきたしていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

初診日は20年以上も前で、数カ所の医療機関を転々としていました。診療録が残っていた医療機関の受診状況等証明書で「20歳前に受診」していたことが証明することができました。心的外傷ストレス障害と離人症の症状は障害年金の対象とならない可能性があるので心配しましたが、背景に広汎性発達障害があるとのことで、広汎性発達障害が傷病名となっていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 広範性発達障害(ADHD・ASD)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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