40代女性 慢性疲労症候群で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 北海道札幌市

相談者の状況

43歳の頃にインフルエンザに罹患し、その後から原因不明の体調不良が続くようになりました。自宅まで電車で30分ほどの距離なのに、仕事が終業した後に1〜2時間休憩しないとしんどくて帰宅できなかったようです。

この頃に、倦怠感や頭痛、吐き気、めまい症状などで、様々な医療機関を受診されています。

46歳の頃、それまでにも増して疲労とストレスが続くようになりました。思考力が低下し、人の話が理解できないように感じます。体全体に気怠さを感じるようになり、休日に体を休ませても疲労感や倦怠感は残ったままでした。

43歳の頃から続く体調不良の原因を調べると、医師のブログの記事(慢性疲労症候群)の症状とよく似ていました。

ブログ記事を記載したクリニックを受診し、血液検査を行ったところ、慢性疲労症候群の原因の一つであるNK細胞の活性が低下していると言われました。医師から内服治療を始めた方がよいと言われましたが、病院が遠方で通院できませんでした。

日増しに倦怠感が強まり、体を動かすことができない状態になり、会社を退職することになりました。

障害年金の申請(請求)時は、オンライン診療が可能なクリニックにつながることができ、漢方薬や制酸剤、ビタミン剤などが処方されていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

体調不良は43歳の頃から始まっており、症状が出るたびに医療機関を受診されていましたが、大きな症状が出たのは46歳で、血液検査で慢性疲労症候群の原因の一つであるNK細胞の活性が低下していると言われています。

障害年金は、初診日を基準にして申請(請求)する年金制度が決まり、年金保険料の納付要件が確認されるため、申請(請求)傷病の初診日を特定する必要があります。申請(請求)人は、43歳から46歳まで厚生年金に加入しており、どこが初診日であっても年金保険料の納付要件は問題ありません。このため、46歳で受診した医療機関で受診状況等証明書を取得することにしました。

受診状況等証明書の傷病名は「NK細胞活性低下による慢性疲労症候群」となっており、発病から初診までの経過には「倦怠感の持続、吐き気、頭痛などの症状があり、2021年6月2日に初診された。」と記載されており、前医とみられる記載はなかったため、2021年6月2日を初診日として障害年金を申請(請求)することになりました。

診断書の傷病名は「慢性疲労症候群」であり、重症度分類では、PS7(身の回りのことはでき、介助も不要であるが、通常の社会(学校)生活や軽労働(勉強)は不可能である。)と記載されていました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,310,000円

その他

>>> 慢性疲労症候群で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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