単身生活で居宅介護と訪問看護を利用 広汎性発達障害で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県神戸市

相談者の状況

以前手続きをした方からの紹介で、弊所に相談に来られました。

幼児期より同年代の子ども達と一緒に遊ぶことはほとんどなく、一人で遊んでいることが多かったようです。絵を描くことが好きで、一人の世界に入って絵を描き続けていることがありました。

学校に行くのに教科書など何も持って行かなかったり、「この教科書を明日持って来るように」と言われると、その教科書だけを持って行くようなこともありました。

学習面では足し算(一桁の足し算であっても)が苦手だったために塾に通いましたが、何度教えてもらっても理解できず、小学2年生になっても二桁の足し算や引き算を全く理解できなかったようです。

大学に進学して一人暮らしを始めました。大学でも友だちがまったくできず、周りに相談できる人がいなかったため、気分の落ち込みを自覚するようになり、心療内科を受診しています。

数字が苦手で、大学の単位計算さえできずに教務課で単位を計算してもらったり、パーセントなどの一般的な知識でさえ理解できずに数学講座はF評価になっています。

大学卒業後に就職しますが、入社時の手続きでも生年月日を間違えて届出をしていたり、二桁の数字の位を逆に書いていたり、計算間違いや桁を間違えるなどが何度も続きました。他の新入社員は簡単にできていることが、自分にはできないことにショックを受け、自分に問題があるのではと思うようになりました。

心療内科でwais-Ⅲ検査を受けたところ、広汎性発達障害、算数障害であると診断されました。この頃には、不安感や抑うつ症状、息苦しさが慢性的に続くようになり、医師からうつ病と診断され、会社を休職されていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

受診状況等証明書を取得。病歴・就労状況等申立書を作成後に診断書を依頼しました。

日常生活能力の判定平均「3.1」日常生活能力の程度(4)となっており、等級の目安は「2級」となっていました。

障害年金の申請(請求)時は単身生活でしたが、障害福祉サービスの居宅介護と訪問看護を利用され、知人からは生活全般に対して支援がありました。単身生活の場合、障害福祉サービスの有無や知人から援助があることは重要であるため、病歴・就労状況等申立書に記載しました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 広範性発達障害(ADHD・ASD)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

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