50代女性 双極性感情障害で障害厚生年金を5年遡及で受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府池田市

相談者の状況

毎日のように仕事に追われる日々が続きました。終業時間が定められているため、仕事が終わっていなくても帰宅しなければならず、家に帰っても仕事のことが頭から離れないために精神的な負担が増していきました。

通勤中に動悸や過呼吸の症状が現れるようになり、精神的にも不安定になっていたため、心療内科を受診したところ、うつ病と診断されます。精神療法と薬物療法を受けるようになりましたが、仕事で精神的に追い詰められ、就業中に倒れることもありました。部署異動が行われますが、新しい環境に適応できず、精神的な負担は増す一方でした。最終的には上司からも心配され、会社を休職することになりました。

休職中も不安感が強く、通院する際は夫に同行してもらわなければならない状況でした。通院以外の日は何もやる気が出ず、一日中横になって過ごすようになります。精神状態が悪化し、ある時はベランダで意識を失って倒れてしまったり、その後は精神病院に医療保護入院の措置が取られたこともありました。

気分の波が激しく、気分が高まると大声で歌ったり踊ったりして活動的になり、反対に気分が落ち込むと何もする気が起きず、一日中寝転がって過ごす状態でした。気分の変化が激しいため、まるで別人のような様子でした。

現在も精神科に定期的に通院して気分の安定を図っていましたが、状況は安定せずに日常生活にも大きな影響が出ていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害者相談支援事業所から紹介された方で、弊所が手続きを行うことになりました。

受診状況等証明書を取得した後に病歴・就労状況等申立書を作成しました。医師に診断書を依頼する際は、受診状況等証明書と病歴・就労状況等申立書を渡しています。申請(請求)人は、障害認定日と申請(請求)時に通院していた病院が同じだったため、遡及請求を行うことができました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,800,000円 遡及金額9,000,000円(5年遡及)

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 双極性障害(躁うつ病)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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