50代女性 統合失調症で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市

相談者の状況

外出時に顔をじっと見られているように感じ始めました。スーパーで買い物をしている最中、後ろから誰かに見られている感覚があり、恐る恐る振り返ると、誰もいませんでした。「自分の動きが万引きをしている」と捉えられ、その日から「顔認証システム」に登録されたと考えました。それ以降、外出先で常に見張られるような気がし、スーパーやドラッグストアに行くと、店員に行動を見られ、監視カメラで追われているように感じました。

家族に相談しても信じてもらえずに馬鹿にされ、「顔認証システム」の影響で外出することが怖くなりました。その後、子どもに連れられてメンタルクリニックを受診したところ、統合失調症と診断され、抗精神病薬が処方されました。定期的な通院と治療が始まりましたが、それでもなお監視カメラに追われる感覚は収まらず、テレビを見ていると、顔を罵られる声が聞こえ、自宅でも電磁波で攻撃されているように感じました。近所では「万引き犯」としての悪評が立ち、外出することがますます怖くなりました。

医師の勧めにより、大学病院で入院加療を受けましたが、退院後も近所の人たちからの悪評と、「顔認証システム」の影響で外出ができず、生活必需品もインターネットで購入するか子どもに頼むようになっていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

初診から障害年金の申請(請求)時まで同じメンタルクリニックに通院されていましたたが、障害認定日の頃は外出困難で通院を中断していた時期でした。このため、事後重症請求を行うことになり、病歴・就労状況等申立書を作成した後に診断書を依頼しました。日常生活能力の判定平均は「3.1」日常生活能力の程度は(4)「精神障害ガイドライン」に当てはめると、障害の程度は「2級」となっていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金3級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 統合失調症で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

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