40代女性 双極性感情障害 障害厚生年金2級を5年遡及で決定 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府池田市

相談者の状況

高校に入学後、環境の変化に対応できず、不眠症状が強まりました。気分の落ち込みもみられたため、精神科病院に1年ほど通院していました。

大学を卒業後、データ入力の派遣職として働いていました。就職から5年後、労働者派遣法が改正され、同じ職場での有期雇用派遣が最大3年までに制限されることになりました。

最大3年の制限期間が近づくにつれ、新しい仕事を探さなければならなくなり、不安と焦りが生じました。

職場では作業効率を求められていましたが、同僚の手抜き作業が自分に回ってきます。「同僚の仕事をしなければならない」「作業効率が悪いと思われる」「次の仕事を探さなければいけない」と、様々なプレッシャーとストレスがたまっていました。

ある時、感情のコントロールがきかなくなり、「もう仕事は無理だ」と、自宅で大泣きしてしまいました。心配した両親が保健所に相談し、心療内科を紹介されました。

心療内科に定期的に通院して精神療法と薬物療法を受けていましたが、仕事を見つける意欲もなく、気分の落ち込みが続いていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

高校生の時に1年間、精神科病院に通院していましたが、その後、大学を4年で卒業し、さらに5年間は派遣の仕事で働いていました。

高校生時代の通院から大学と仕事の期間を社会的治癒期間と考え、職場のストレスが原因で体調が悪化し、再び受診した日を初診日とし、障害厚生年金として申請(請求)しました。

初診から障害年金の申請(請求)時まで同じ心療内科に通院されていたため、遡及請求を行うことができました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,100,000円 遡及金額5,500,000円(5年遡及)

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 双極性障害(躁うつ病)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

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