20代男性 自閉スペクトラム症・知的障害 障害年金1級を求めるために各種資料を提出 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県伊丹市

相談者の状況

幼児期の発達健診で、名前を呼んでも振り向かないことから、聴力に問題がある可能性を指摘されました。病院で聴力検査を受けすが異常は見られず、保健所から自閉症の可能性が高いと言われ、子育て支援センターで療育相談を受けるようになりました。

視線を合わせず、発語も遅れ、他にも問題行動が見られました。特に安全面では、一人で行動すると危険な状況になることが多々ありました。

小学校に入学するまでは療育園で過ごし、療育手帳Aが交付され、特別児童扶養手当1級と重度障害児が対象の障害児福祉手当が支給されることになりました。小学校では、特別支援学級に在籍しました。多動やこだわりがあり、行動面でのサポートが必要でした。

行方不明になって警察に捜索依頼をする、他人の家に勝手に入る、道路に飛び出すなどの問題行動が続くため、自宅の内外から鍵をかけて安全を確保するようになりました。

特別支援学校への通学中も安全を確保するため、バス停までの道中や学校内では付き添いが必要でした。

日常生活では、安全確保や問題行動への対応が必要で、独自の世界に没頭する傾向も見られました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害福祉相談事業所さんからの紹介で弊所が障害年金の申請(請求)を行いました。

発育歴や養育歴、日常の生活状況から障害基礎年金1級になる可能性を考えました。知的障害の場合、障害年金の申請(請求)では受診状況等証明書は必要ありません。病歴・就労状況等申立書を作成した後に診断書を依頼しました。診断書の日常生活能力の判定平均は3.7、日常生活能力の程度は(4)となっており、等級の目安は「1級または2級」となっていました。

障害年金の申請(請求)時は、重度障害であることを主張するために、療育手帳A判定や特別児童扶養手当通知書(1級)、障害児福祉手当通知書などを添付資料として提出しました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金1級

年金額:年額970,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 知的障害(精神遅滞)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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