初診日傷病名は睡眠時無呼吸症候群の疑い 自閉症スペクトラム障害で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所
| 兵庫県川西市C様
相談者の状況
小学生の頃から他者とのコミュニケーションが苦手で、通知表ではいつも「人の話を聞く・理解する」の評価が悪かったようです。高校進学後は友人との関係構築が難しく、周囲の活動や話題に追いつけないことがありました。相手の気持ちに共感しづらいこともありましたが、周囲に合わせて笑うなどして対処していました。
大学・大学院時代も同様に周囲となじめず、付き合いが難しいと感じていました。
就職後は、周囲との距離を一定程度離すことが難しくなり、仕事においても課題が生じていました。突然のスケジュール変更や段取りに戸惑うことがあり、仕事に対する見通しや優先順位の変更に混乱し、上司から叱責されることもありました。仕事が能力を超えていると感じていましたが、無理をして働いていました。
仕事に対する苦痛が増し、疲労や眠気を感じながらも、滋養強壮剤やカフェインを使用して仕事を続けますが、仕事中は常に眠気を感じていました。睡眠時無呼吸症候群を疑い、病院で検査を受けましたが、検査結果は否定されました。医師から精神的な疾患の可能性を疑われ、精神科への受診へつながります。
治療は抗うつ薬や抗精神病薬を含む様々な薬の試行錯誤がありましたが、効果が見られず、入退院を繰り返すこととなりました。うつ病の背後には自閉症スペクトラム障害も指摘され、慢性的な頭の疲労や無気力な状態が続いていました。
受任から申請(請求)までに行ったこと
初診日が厚生年金加入中であったため障害厚生年金として申請(請求)を行いました。診断書はうつ病で記載されると考えていましたが、自閉症スペクトラム障害が診断名に併記されていました。
初診日の傷病名が「睡眠時無呼吸症候群を疑い」ということもあり、発病から睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた経緯、精神科への受診に至ったことなどを詳細に病歴・就労状況等申立書へ記入しました。
結果
年金種類と等級;障害厚生年金2級
年金額:年額1,460,000円
その他
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