WISC-Ⅲ IQ59 広汎性発達障害・中等度知的障害で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市C様

相談者の状況

幼少期の発達検査で発達の遅れを指摘されていました。

小中高校は普通学級で過ごしていましたが、勉強ができなかったために母親が自宅で勉強を教えていたそうです。

中学入学後、理容師から「前髪があり得ないぐらい薄い」と言われます。本人に確認したところ、前髪を自分で抜いており、髪の毛を筆箱に入れていたことが分かりました。このことを先生に相談すると、教育情報センターで発達検査を行った方がよいと勧められ、発達検査で中等度の精神遅滞レベルにあるとわかりました。

単位制の高校を卒業した後は、大学に推薦枠で入学しています。大学では2期連続で学校で定められている単位を取得できずにいました。学校から呼び出されて確認してみると、勉強以外にも大学内で必要となる事務手続きが何もできていないことが分かりました。構内の掲示板を確認したことがなく、掲示板を一緒に確認しに行っても、内容を理解できないということが分かりました。卒業後の進路を考えた場合に、一般就労は難しいと思い、障害者枠で就労をするために療育手帳を取得されています。

受任から申請(請求)までに行ったこと

診断書の傷病名は広汎性発達障害と中等度知的障害が併記されていましたが、内容は中等度知的障害が中心になっていました。このため、病歴・就労状況等申立書には知的障害で日常生活で支障がでている状況を申し立てました。日常生活能力の判定平均「2.8」日常生活能力の程度(4)となっており、等級の目安は「2級」となっていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 知的障害(精神遅滞)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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