反復性うつ病性障害で5年遡及 障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府池田市

相談者の状況

社長からのモラハラやパワハラに耐えて仕事を続けていました。ワンマン社長で日によって意見が変わってしまうことがあり、社員全員の前で吊るし上げられ、怒号が響き渡り、人格を否定するような言葉も掛けれていました。なんとか頑張ろうと耐えていましたが、常に追い詰められるような状態になり、食事を喉にするとそのまま嘔吐してしまうようになりました。

心療内科を受診したところ、適応障害と言われ、抗不安薬の処方を受けるようになります。

医師の指示により仕事は休職することになります。休職中は、「仕事をやっていけるんだろうか」「仕事はどうなったんだろうか」などの不安感や全身の倦怠感や憂うつ気分によって希死念慮も強くありました。早く会社に戻らなければならないと思い、医師が反対したにもかかわらず、復職することになりました。復職当初は会社内での意識の変化があったのか、腫れ物に触るような状態でした。しかし、それも長くは続かず、休職前と同じようなモラルハラスメントやパワーハラスメントが始まりました。抑うつ状態や不眠傾向は変わらず、日中は倦怠感や疲労感が酷い中で無理をして働いている状態でした。復職して1年後に再度休職(6ヶ月間)となり、半年間の休養後に復職しますが、体調不良によって半年後に退職となりました。

働かないといけないという気持ちが強く、「治ったんだ」と自分に言い聞かせ、正社員として就職します。自分が母親の面倒を見なければならないという責任感、頑張らないといけないという思いだけで動いていたようです。しかし、やはり就労できるような体調ではなく、再就職後わずか3か月で就労不能の状態になり、退職することになりました。

相談者の状況

障害認定日と申請(請求)時の診断書を取得したところ、双方とも2級程度と推測できました。障害認定日時点では休職中でしたが、その後障害年金の申請(請求)までの5年間は、休職と復職を繰り返していたことから、障害認定日は「3級」申請(請求)時は「2級」とされる可能性があるのではと考えました。このため、就労していた理由、就労中の体調、休職に至る経緯、休職期間などを詳細に申立てました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,230,000円 遡及金額6,15,000円(5年)

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> うつ病で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

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