WAIS-Ⅲ IQ59 50代男性 知的障害で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府池田市

相談者の状況

保育園に入園した頃には、他の子どもたちに比べて発達が遅れていると感じるようになりました。先生から指示されると、他の子どもたちの行動を見てから動いていました。
物静かで友だちと話すことは少なく、一人で遊ぶことが多かった子どもでした。
小学校では普通学級で学びましたが、勉強が苦手で九九や漢字の学習に苦労します。

中学校も普通学級で過ごしますが、友だちとのコミュニケーションが難しく、学業の成績も振るわなかったようです。
高校を卒業後は、自動車部品の清掃業務に従事しました。人と関わる必要がなく、単純で反復的な作業だったために仕事を続けることができました。
その後、電機制御機器の会社に転職しましたが、思考力や想像力を要する仕事だったために対応することができず、わずか1ヶ月で退職しました。その後は数ヶ月単位での転職を重ねていきました。

父親の定年退職後、自宅の農業に携わりましたが、父親と一緒に作業する中で必要なスキルが身につかず、仕事を覚えるのに時間がかかりました。

父親と母親の死後、一人での作業が難しくなり、農作業を怠り、地域を徘徊するようになっていました。
兄弟の支援により、療育手帳を取得し、発達検査でIQ59と診断されました。就労継続支援A型施設の利用を申し込みましたが、「他の利用者の作業を乱す」という理由で不採用となり、最終的には就労継続支援B型事業所に通所することとなりました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

知的障害の場合、障害年金の申請(請求)では受診状況等証明書は必要ありません。

病歴・就労状況等申立書を作成した後に診断書を依頼しました。

申請(請求)人は、これまで受診された心療内科(精神科)はなかったため、弊所が利用している精神科病院に診断書の記載を依頼しています。

日常生活能力の判定平均「3.0」日常生活能力の程度(4)となっており、等級の目安は「2級」となっていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 知的障害(精神遅滞)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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