就労継続支援A型事業所で就労 自閉症スペクトラム症・双極性感情障害で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府大阪市

相談者の状況

幼稚園の頃から感受性が強く、絵本の読み聞かせでは一人で泣いてしまうような子供でした。仲の良い友達ができても、しばらくすると「絶交」と言われることがあり、理由が分からず冗談だと思って付きまとうと、さらに嫌がられます。
学校では忘れ物が多く、宿題をしていないことを登校直前に思い出して慌てて宿題をすることがよくありました。家に取りに帰る途中に別の物を忘れていたこともあり、夏休みの宿題も期限通りにはできませんでした。 読書感想文や日記を書くのが苦手で、机やランドセルはいつもぐちゃぐちゃで、手紙もうまく渡すことができません。

友だちの気持ちを察することが苦手で、表情で感情を読み取れず、怒っている相手に笑顔で話しかけてしまうこともありました。冗談の線引きも難しく、無神経な発言が続いて友だち関係はうまく築けないことが続きました。

大学を卒業後に介護事業所に就職しましたが、職場でトラブルを引き起こします。配置転換されても新しい環境に柔軟に対応できず、コミュニケーションも難しくなりました。

気分の落ち込みからうつ病と診断され、仕事を休職します。その後、自閉スペクトラム症・注意欠陥多動症と診断され、治療を受けましたが、抑うつが改善せず、会社を退職することになりました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

就労継続支援A型事業所からの紹介で弊所が手続きを行いました。

障害年金の申請(請求)時は就労継続支援A型事業所で月額賃金約80,000円で就労されていたため、就労内容や他の利用者とのコミュニケーションの状況、事業所で受けている援助の状況、出勤状況などをまとめた申立書を作成しました。

診断書を依頼する際は、病歴・就労状況等申立書と就労状況申立書を参考資料として提出しています。日常生活能力の判定平均「3.1」日常生活能力の程度(4)となっており、等級の目安は「2級」となっていました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,110,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 双極性障害(躁うつ病)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

>>> 広範性発達障害(ADHD・ASD)で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

このページTOPへ