初診日は30年前で病院は閉院 うつ病で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市K様

相談者の状況

大学に入学するが授業についていけず、不安感や自信喪失感などが強まっていました。大学に行こうとすると目眩症状があり、駅まで歩くことができなくなりました。A心療内科を受診して抗不安薬の処方を受け、症状は軽減しましたが、単位は取得できずに大学は中退することになりました。

その後も心療内科への通院は継続していましたが、約10年前に病院は閉院となり、現在通院されているB心療内科に転院されました。

私生活では両親の介護が必要となり、将来への不安や抑うつ感が強まり、両親の死後は単身生活となったため、喪失感からうつ状態が強まり、混乱や集中力を欠き、不安感がさらに強まるようになりました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

初診の医療機関(A心療内科)は閉院しており、受診状況等証明書を取得することはできません。このため、現在通院されているB心療内科の初診時に、「初診時期の話をしているのか」「どのように話をしているのか」が重要でした。

申請(請求)人の通院時に弊所も同行し、診療録に初診時期が記載されているか確認したところ、「大学入学直後に体調を崩してA心療内科を受診していた」との記載がありました。B心療内科の初診日は障害年金の申請(請求)よりも30年前のことです。障害年金の申請(請求)のことなど考えるような時期ではないためこ、の資料によって初診日が認められる可能性が高まりました。

18歳時に大学に入学しており、「大学入学直後」から20歳前に受診していることを申し立て、20歳前傷病として障害基礎年金を申請(請求)することができました。

単身生活については、独居になった理由、独居であっても日常生活が辛うじてできていること、障害福祉サービスを利用予定であることなどを申し立てました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

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>>> 障害年金 初診日の証明ができないとき

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