第三者からの申立書(第三者証明)で障害基礎年金を申請(請求) | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市

相談者の状況

高校2年生の秋、学校の成績が下がり、それがきっかけで悩むようになりました。
「学校を辞めたい」「夜間高校に転校したい」と口にするようになり、精神的に不安定になり、ぼんやりと虚ろな目をするようになりました。友だちに悩みを相談することができず、一人で悩んでいました。

母親が心配し、精神科病院を受診しました。医師から統合失調症の疑いがあると言われ、精神療法と薬物療法を受けることになりました。

高校を卒業後は短期大学に進学しましたが、過食と拒食を繰り返し、精神的に不安定な状態が続きます。

短期大学大学中にアルバイト先の男性との交際が始まりましたが、家族から反対され、落ち込んで引きこもるようになり、食事をほとんどせずに体重が激減しました。

就職後も精神状態が悪化したままで、精神科病棟に入院した時期もありました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

高校生の頃が初診日であり、障害年金の申請(請求)時には50歳になっていました。

初めて受診したA精神科クリニックの診療録はすでに廃棄されており、次に受診したB心療内科に障害年金の申請(請求)時まで通院していました。

通院歴

B心療内科初診時の診療録にA精神科クリニックの情報なし

A精神科クリニック 診療録は廃棄
B心療内科 初診時の診療録にA精神科クリニックの情報なし

B心療内科の初診日では年金保険料納付要件を満たしておらず、A精神科クリニックの初診日を申し立てる必要がありました。

第三者証明

診療録で初診日を証明することができないため、第三者の申立書を活用することにしました。

第三者の申し立てとしては、①従姉妹、②自宅隣の家人、③自宅近くに住む方の3人の協力を得ることができ、第三者照明のみで障害年金を申請(請求)しました。

従姉妹 申請(請求)人の母親から「成績が落ちて悩んでいる」「精神科病院に相談しているが、誰にも言わないで」と口止めされていた。
自宅隣の家人 「大声で叫んだり、自宅の2階から物を投げたりして、警察が何度も来ていた」「若い頃から精神的な病気があると思っていたが、病院を受診していたかどうか分からない
自宅近くに住む方 「晴天時に学生服のままで、傘を一つだけ持って山に向かって歩いていた。」「神社で泣いているところを見た。」精神的な病気だと思い、母親に聞いてみたが、話を濁された。10年ぐらい後になってから「高校生の頃から精神状態が悪くて病院に行っていた」と聞いた。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

>>> 障害認定基準 精神の障害

>>> 統合失調症で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

>>> 障害年金 初診日の証明ができないとき

このページTOPへ