パーキンソン病で障害年金を申請(請求)する方法を解説 | かなみ社会保険労務士事務所/障害年金申請(請求)を代行
パーキンソン病により、日常生活や労働に著しい支障が出ている場合、障害年金を受給できる可能性があります。 障害年金を申請(請求)するためには、初診日や疾病の状態などの情報が求められ、正確に手続きを行うことが大切です。ここでは、パーキンソン病の障害認定基準、必要な書類や手順、注意すべきポイントについて詳しく解説いたします。
パーキンソン病の障害認定基準
パーキンソン病で障害年金を申請(請求)する場合、多くは肢体の障害として申請(請求)することになりますが、薬の影響により精神疾患を伴う場合もあります。ここでは、パーキンソン病を肢体の障害で申請(請求)する場合に、障害認定基準はどのようになっているのかを見ていきます。支給される障害年金額は等級別の障害年金の年金額をご参照ください。
肢体の機能の障害
等級 | 障害の程度 |
---|---|
1級 |
|
2級 |
|
3級 |
|
障害年金の申請(請求)の進め方
パーキンソン病で障害年金を申請(請求)する場合、手続きの進め方は次のようになります。
- 「初診日」を調べる。
-
「受診状況等証明書」取得する。
- 「病歴・就労状況等申立書」作成する。
- 「診断書(肢体の障害用)」の作成を病院に依頼する。
具体的な手順はこちらのページで解説していますので、ご確認ください。
パーキンソン病で障害年金を申請(請求)するポイント
ポイント1 パーキンソン病の初発症状は?
パーキンソン病の場合、パーキンソン症候群に特徴的な症状のほかに、ふらつきなどの平衡機能障害・小脳性運動失調症状や、排尿障害、発汗障害、起立性低血圧などの自律神経系など、さまざまな症状がそれぞれの時期に混在するため、「初診日」の特定に迷うことがあります。
初診日の証明(受診状況等証明書)を取得する際は、「どのような症状によって病院を受診していたのか」詳細に記入してもらった方がよいでしょう。また、診断書作成医に「〇〇〇(初発症状)はパーキンソン病の初期症状と思われる」などと診断書作成医師の判断を記載してもらうのもよいでしょう。
判断に迷ったり悩んだりした場合は、年金事務所や社会保険労務士に相談するようにしましょう。
ポイント2 パーキンソン病の薬が効いている場合
パーキンソン病は、薬の効果がしっかりとでている場合は認定の対象とならないとしています。言い換えれば、薬効の効果が持続せずに日常生活に著しい支障が生じた場合には障害年金の対象になります。
1日のうちに薬効が低下したり、切れた状態となった時に日常生活能力がどの程度制限されているのか、日中(7時~21時)の薬の効いているおおまかな時間、薬剤の種類や投薬量、服用時間及び効果の持続時間(服用後どの程度の時間経過により薬の効果がなくなるのか)などが重要になります。
ポイント3 日常生活における動作の障害の程度の評価
障害年金の申請(請求)で使用する肢体の診断書には、「日常生活における動作の障害の程度」という項目があります。ここで評価されている内容は、症状がよくなっている時間帯なのか、悪くなっている時間帯なのか、それとも平均値での評価なのか、などの情報があると分かりやすいでしょう。
一日のうちに薬効が低下したり、切れた状態となった時に日常生活能力がどの程度制限されているのか、日中(7時~21時)のおおまかな薬の効果のある時間帯、薬剤の種類や投薬量、服用時間及び効果の持続時間(服用後どの程度の時間経過によりオフの状態になるのか)などの記載があればなおよいでしょう。
ポイント4 病歴・就労状況等申立書も重要な書類です
障害年金の初診日として申立てる日が、パーキンソン病の初発症状で受診した日であると主張する場合は、発病の経過や病院を受診した経緯、症状の経過などを詳細に記入する必要があります。現在までの通院歴や病歴はもちろん、症状がよくなる時間帯や悪くなる時間帯、それぞれの体の状態などを丁寧に記入していく必要があります。
「病歴・就労状況等申立書」は、障害年金の申請(請求)上で唯一請求者側から伝えることのできる書類といえますので、いい加減に仕上げることのないように丁寧に記入していきたいものです。
パーキンソン病で障害年金の申請(請求)をサポートした事例集
弊所が担当させていただいた案件を一部ご紹介いたします。
ご不安な方は障害年金の専門家への相談をしましょう
実際に障害年金を申請(請求)する際には、障害年金に関する知識を抑えた上で、年金事務所へ足を運び煩雑な処理を正しい手順で進めていく必要があります。障害年金は複雑で一般の方には難しい点も多々あります。不安や分からないことがある場合は、障害年金を扱っている専門家(社会保険労務士など)に相談しましょう。
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