40代女性 有機水銀中毒症(水俣病の疑い)で障害厚生年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府大阪市

相談者の状況

子供の頃から頭痛があり、手指が勝手に震えることがありました。

就職した後から頭痛や倦怠感が頻繁に起こるようになりました。就労経験が初めてだったことや、今までとは違った環境だったことなど、様々な要因が重なったことで頭痛が多くなっていると思っていました。次第に、指の痺れや体のふらつき感、記憶力も低下しているように感じるようになりました。
手指の震え、頭痛、指の痺れや体のふらつき感、記憶力の低下など、ご自分の身体の様々な症状を調べるうちに、両親が不知火海沿岸の出身であったことや、親戚が水俣病の補償を受けていることが分かりました。胎児性の水俣病で大人になってから症状が酷くなる場合があることも分かりました。
痛覚検査と中枢性感覚障害の検査で異常が分かり、へその緒のメチル水銀値も微量ながらも一定の数値が計測されたため、出生時に一定量のメチル水銀が体内に侵入していた可能性があると言われました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害年金の申請(請求)時は、めまい症状やが動悸、息苦しさ、強い倦怠感や疲労感のため、日常生活に支障が生じており、就労が不能な状態が続いていました。
医師に診断書を依頼する際は、1か月間の日常生活の状況をまとめ、一般状態区分(日常生活の支障の程度)の判定資料として提出しました。他覚所見としても、四肢の痛覚低下や 中枢性感覚障害の検査である2点識別検査、上肢の振動覚低下、上肢左右の振戦など、証明可能なものを記載してもらうことができました。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金2級

年金額:年額1,670,,000円

その他

>>> 障害認定基準 その他の疾患による障害

>>> 障害年金の請求(申請)手続きの進め方

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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