30代女性 筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(線維筋痛症合併)で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県伊丹市

相談者の状況

起床時に全身が怠く、十分な睡眠を取っているにも関わらず疲労感がありました。日常の簡単な家事をするだけでもしんどくなり、休憩しなければ動くことができないほどです。夫が失業した時期でもあったので、精神的ストレスからくる倦怠感や疲労感だと思っていました。次第に倦怠感や疲労感に加えて胸部痛や背部痛、肩こりも酷くなり、A病院を受診されました。

医師から、心因性が身体症状によって表出している可能性があると言われ、薬物療法が開始されることになりました。定期的に通院するものの、胸部痛や背部痛は 一向に良くならず、以前にも増して全身の倦怠感や疲労感が酷くなってきました。セカンドオピニオンを得るために別の病院を受診したところ、医師から、症状の経過からストレスが続いたことによって慢性疲労状態になり、慢性疲労状態が原因となって全身に疼痛として現れていると言われました。筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群C群(線維筋痛症合併)と診断され、定期的に通院して薬物療法を開始しています。

受任から申請(請求)までに行ったこと

初回相談時にはA病院の受診状況等証明書をすでに取得されていました。しかし、受診状況等証明書の発病から初診までの経過に「当院初診の半年前から痛みが出現。他院で胸郭出口症候群との診断あり」という記載がありました。

A病院が初診の医療機関でない可能性があるため、胸郭出口症候群と診断された病院で受診状況等証明書を取得しました。記載内容を確認したところ、前医とみられる記載はなかったため、初診日と障害認定日の時期が確定しました。障害認定日は現在通院されている病院であったため、遡及請求を行いました。

診断書では慢性疲労症候群の重症度分類がPS8相当(身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、日中の50% 以上は就床している)で線維筋痛症の重症度はステージⅢ(激しい痛みが持続し、爪や髪への刺激、温・湿度変化など軽微な刺激で激しい痛みが全身に広がる。自力での生活は困難)となっていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金3級

年金額:年額1,000,000円 遡及金額2,000,000円(2年)

その他

>>> 慢性疲労症候群で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

>>> 線維筋痛症で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

投稿者プロフィール

松田康
松田康社会保険労務士 (障害年金専門家)
かなみ社会保険労務士事務所
社会保険労務士 27090237号
年金アドバイザー
NPO法人 障害年金支援ネットワーク会員

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