30代女性 子宮頸癌・乳癌で障害厚生年金3級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 大阪府堺市A様

相談者の状況

不正出血が続いていたことから病院を受診したところ、子宮頸がん前の高度異形成であると言われました。CT検査やMRI検査でも浸潤がんへ進行していないことが分かり、子宮頚部円錐切除術を行いました。

当初は3日程度で退院予定でしたが、病理検査によりリンパ管にがん細胞が発見されたため、子宮全摘手術を行う必要があると言われますが、婚姻直後であったために子宮を温存する手術を希望されました。しかし、手術前に再度検査を行ったところ、胸部CT検査で左乳房にがん細胞が確認されました。

子宮温存手術が行われた後、乳がん手術が予定されていましたが、子宮温存手術を行った後の病理検査でリンパにがん細胞が転移していることが分かったため、子宮の温存を諦め、放射線治療と抗がん剤治療を行うことになりました。

乳がんについては28回、子宮がんについては25回の放射線治療を行い、放射線治療の効果を高めるために抗がん剤治療を行っています。

障害年金の申請(請求)時は、ホルモン治療と分子標的治療を行うために定期的に通院されていました。

放射線治療中にあった下痢が続いており、ホルモン治療の影響によって体全体の倦怠感、疲労感、頭痛やめまいなどがあり、日常生活への支障が続いていました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

障害年金の申請(請求)時は、初診から3年が経過していました。障害認定日にあたる時期は、子宮温存手術が行われ、乳がん手術が予定されていた時期でした。障害認定日の時期から若干離れていましたが、放射線治療と抗がん剤治療を行っていた頃の診断書を取得して遡及請求を行いました。

病歴・就労状況等申立書には、子宮頸癌と乳がんの治療の経緯や内容、体調の変化などを詳細に記載して提出しています。

結果

年金種類と等級;障害厚生年金3級

年金額:年額580,000円 遡及金額850,000円(1年6ヶ月遡及)

その他

>>> 障害認定基準 悪性新生物による障害

>>> 乳癌で障害年金を申請(請求)する方法やポイントを解説

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