初診日は急性腎炎か継続的な治療が始まった日か 慢性腎不全で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所
| 兵庫県川西市E様
相談者の状況
10歳の時に血尿が出て病院を受診しました。急性腎炎と診断され、経過観察が行われることになりました。
16歳の時、学校の健康診断で尿蛋白を指摘され、急性腎炎と診断されました。1年半の入院治療後、尿蛋白は改善し、退院することになりました。
退院後、尿蛋白は安定し、体調に異変はなく、日常生活も問題なく過ごせていたために、通院を中断していました。(通院中断期間7年間)
第1子を妊娠時に尿蛋白を指摘され、大学病院での出産が決まりました。出産時も尿蛋白がありましたが、内科医師の付き添いで無事に出産し、その後も検査を受けるために通院することになりました。2人目の妊娠は腎機能悪化が予測され、中絶となっています。
その後は、通院と検査を続けていましたが、クレアチニン数値が高くなったため、ステロイド剤の内服治療が始まりました。尿蛋白の改善はなく、クレアチニン数値の高値が長期間続くことになり、血液透析を行うことになりました。
受任から申請(請求)までに行ったこと
ご自分で障害年金の申請(請求)を試みたものの途中で断念されていました。
病歴を確認すると、初めての診察は40年前の10代の頃、急性腎炎での入院でした。その後通院が途切れ、再び腎疾患の診察を始めたのは第1子を出産した時でした。
初診日を急性腎炎の時か、第1子の出産時か迷いましたが、通院が途切れた期間があるため、後者を初診日として申請(請求)することにしました。
大学病院の診療録を開示したところ、10代の頃から出産時までの詳細な記録されていたため、診療録と母子手帳を参考資料として初診日を証明することができました。
結果
年金種類と等級;障害基礎年金2級
年金額:年額780,000円
その他
投稿者プロフィール
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