30代女性 広汎性発達障害・気分変調症で障害基礎年金2級を受給 | かなみ社会保険労務士事務所

| 兵庫県川西市

相談者の状況

ご夫婦で初回相談に来られました。幼少期から対人関係は希薄で家族を含めて誰とも話をしないなどの緘黙傾向があったようです。高校を中退後にアルバイトを始めるが長続きしません。情緒不安定となり、希死念慮からリストカットを行ったり、過食と嘔吐を繰り返すなど、精神状態は非常に不安定になります。

婚姻後も出産育児がうまくいかず、ママ友交流も負担になり、日中は自宅で引きこもるようになりました。この頃から心療内科への通院が始まります。心療内科で発達検査を受けたところ、自閉症スペクトラム障害、気分変調性障害であると診断されました。

受任から申請(請求)までに行ったこと

遡及請求が可能だと考え、障害認定日の診断書を依頼したのですが、診断書の記載を拒否されました。診断書を記載できない理由は「わずか3ヶ月間の受診であること」「カルテの内容だけで診断書を作成するのは困難」というものでした。申請(請求)人と夫に病院を受診してもらい、再度診断書の依頼をしてもらいましたが、やはり同じ理由で拒否され、遡及請求は諦めることになりました。

現在の状況は、自宅に引きこもって臥床がちの生活になっていました。対人交流への不安感、コミュニケーションのズレ、集中困難や不器用さから自責感や自己否定感が強くなり、希死念慮、自殺企図もみられる状態でした。診断書には、日常生活能力の判定の平均は3.57 日常生活能力の程度は(4)とされ、障害の目安は「2級」、日常生活は夫の援助がないと維持できず、就労は不能とされていました。

結果

年金種類と等級;障害基礎年金2級

年金額:年額780,000円

その他

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